2014年6月8日日曜日

藻岩山ヒルクライム参戦

6月8日(日)朝6時半という早朝にスタートするこの大会。
車で移動して細長い駐車場に何とか駐車してもいつもアップする余裕がない。
十分なアップもできずに短時間で終了する競技に出ると、心拍数がとてつもなく上がって、血を吐くような苦しさを味わうことになる。
そこで、今年は久しぶりに自走。
そのおかげで、朝6時には藻岩山の中腹まで登り、写真を撮影する余裕もあった。
その後は受付を済ませて、早々に場所取りで、自転車をスタート地点におく。
スタート前に仲間と交流する時間も大事だ。
互いに励ましあうと結果も大きく違う。
天候は小雨が混じるような曇り。
それでも登りは暑くなるかもしれないと思い、ボトルに入っていた水をスタート前に脚や後頭部にかけて、3分の1ほどの量に減らして少しでも軽量化する。
スピードプレイのおかげでスタートはスムーズにはめられる。
また、登りの最中でスタートすることになるのでギアを軽めにして、いざとなったら、片足で前進できるほどの軽さにしておいたので、より安心してスタートできた。
今回はダンシングを多用してみることとしていた。
スタートしてから最初の3分間はひたすらダンシング。
シッティングで苦しんでいる他の選手をごぼう抜きにしていく。
自分も調子に乗ってオールアウトしないように手を抜きながらダンシングする。
それでも、他のシッティングの選手よりは明らかに速い。
自分の速さに怯えながらも、自信を持つように奮い立たせて前進。
まだダンシングできるかもしれないとも思い、少し迷ったが、作戦通り3分でやめてシッティングに切り替える。
やや重めのギアを踏みながら、巡航することが目標。
シッティングに切り替えると、スピードは周囲の選手とあまり変わらず、元気な選手には時々抜かれる。
時々勾配が緩くなる場所が来ると、ギアチェンジはしないで、ケイデンスを上げて乳酸をとばしてまた勾配のキツい場所へ突入する。
つづら折りは3箇所ほどしかなかったが、カーブの前は勾配が緩くなることが多いので、高ケイデンスで突入。
ギアチェンジをしないでカーブの最中はダンシングで最短距離を登り、カーブが終わったら、再び高ケイデンス。苦しいシーンだが、カーブが終わると、数人順位を上げることができる。
シッティングも苦しい。体制を変えたくて時々ダンシングしてみるが、苦しくなってからダンシングをすると体力を余計に消耗することにもなり、ますます苦しくなる場合がある。
シッティングによる踏みにも限界になりそうな場面で、時計を見るとまだ14分ほど。
この大会では調子の良い時でも17分台だったので、まだまだ先が長いかと思ったら、複数のつづら折りがあり、距離計を見るとどうやら速くもゴール付近にいるとわかる。
おかしい。速すぎないか? と思いながらも、どうやら自分がかなりいいペースで走っていることに気づく。
苦しいが、まだ最後にダンシングする力は残している。
最後の激坂前ではギアを最大限軽くして、高ケイデンスで、勢いをつけて急勾配に突入する。
ギアチェンジをしないでそのままダンシングに切り替えて、渾身の力を振り絞ってゴール。
肺がひっくり返りそうになったが、オールアウトしたのは、ゴールしてから。
しばらく芝生の上にひっくり返っていたが、去年よりは速く回復できる。
ゴールしてから、そういえばと時計を見た時は16分台だったので、今までの自分では考えられないスピードでクライムしたようだった。
リザルトを見ると、16分3秒。S2の中で32人中12位。15分台も射程距離だったようだ。
終わってみると、今回の作戦が、良かったとしか言いようがないのだが、全部ダンシングしてみたら結果はどうだったのかと、ふと頭をよぎる。
15分という短い競技時間でほとんどが急勾配あれば、オールダンシングという選択肢もありだろう。
しかし、今回は調子に乗らずに3分でやめたらからオールアウトしないで登れたとも言える。
効率の良さということを考えると、シッティングで体軸を揺らさずに滑らかにペダリングするべきなのだろうが、この短い時間でより高い結果を凝縮して出すには、「効率」という言葉だけでは表しきれない、必殺技の様な、殿下の宝刀の様な、両刃の剣の様な物を出してみないことには、自分の真の実力は出し切れない気もする。
高ケイデンスという苦手分野を、自分の得意技にしつつあるのも、一方では結果に反映されている。
最近は朝練をするようになったり、週末にまとまった練習をするようになったことがダイレクトに結果にも反映されている。
成績が上がると維持するのも大変だが、やりすぎに気をつけながら自分が心から楽しいと思える範囲で自転車を続けていきたいものだ。

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