2014年8月6日水曜日

摩周湖を見たい

大学まで旭川で育った私は、学生時代に友人と道東にドライブに行き、摩周湖の美しさに感激したものだった。
果てしなく遠く、山の上にあり、しかも霧に包まれて姿を見せることの方が少ない摩周湖。
江別からは道東は果てしなく遠いが、あの神秘的な湖を自転車で登って見てみたいと思うようになっていた。

この夏、仙台に自転車とフェリーを使って観光を兼ねて行こうと思っていたのだが、意外にもフェリーの空き室がなくなってしまい、行くことができなくなり、急遽道東でキャンプを張ることにした。
場所は屈斜路湖の和琴半島という場所。

ニセコヒルクライムから帰ってへとへとになっているところで、その日の夜の内に車にキャンプ道具を積載し、8月4日(月)から8月7日(木)の3泊4日の旅だ。
テントを張るのは手間がかかるので、連泊することにした。
予報は雨だが、テントもターフもしっかり張れば何とかなるだろう。

8月6日(水)の朝は、道東に転勤したTさんと朝練をしようと約束していた。
彼と一緒に摩周湖の登りをして湖を見ることができればと思ったが、あいにく雨で前日に判断して中止。
天候は時々やむこともあったが、ほとんど雨ばかりで、自転車を持ってきても活躍の場がないかのように思えた。

しかし、朝練を中止したのに、朝だけ快晴。
明日も雨だと思い込んでいたので、前日はキャンプ場でいいだけ酒を飲んでしまったので、反応してすぐには起きられなかったが、自転車を整備して出発。

キャンプ疲れだったのか、酒が残っているのか走りが重い。
平地なのに、時速26kmくらいで疲れがこみ上げてくる。
調子を取り戻すに1時間ほどかかったが、砂湯、硫黄山、そして標高500m以上の摩周湖のクライム、弟子屈方面へのダウンヒル、そしてまた砂湯方面への湖畔を走り、約70kmの心地よいライドができた。
肝心の摩周湖は霧がかかってほとんどの時間が見えない状態だったが、時々霧が風で流されて、姿を見せてくれることがあった。うれしいかぎりである。

この後、砂湯で砂を掘って天然の足湯を作って疲れを癒やす。(というより、更に疲れた?)




2014年8月3日日曜日

ニセコヒルクライム2014参戦

今年もニセコヒルクライムに参加することができた。
去年以上に暑い日だったので、ボトルを2本持ち、それぞれにコンビニで購入した氷を入れて頭にかけながらのレースだった。
とにかく、汗をかきすぎると足が攣る原因になるので、朝からアップをして心拍数を上げても、汗をなるべくかかないように配慮する。
特に、ローラー台をやってしまうと、心拍があがらない割に汗を大量にかいてしまうので、近くの坂をキビキビと登って心拍を一時的に上げてから、下りで体を冷ますようにした。
開会式では直射日光を避けて、だれもが、自転車を地面に置いたまま、近くの店の軒下の日陰に入っている。自分も同様に日陰に入って、キンキンに冷えた水を口に含んで少しでも体温を下げる。

今回試してみたいと思っていたのはダンシングの多用だ。
藻岩山では最初の3分でダンシングをやめたが、あのまま続けていたらどんな結果になっていたか試してみたいと思っていた。
しかし、ダンシングはさすがに筋力を使うので、前半の斜度が緩やかな内はケイデンスで走り、後半はできるかぎりダンシングという作戦でいく。

スタートはパレード走行があり、橋を超えてからセンサーがあってTTの様に一人ひとり個別に計測してくれることになっている。この状況だと、後方からスタートしても不利にならず、むしろ前の選手を見ながら追い上げることができるので、パレード走行で無理な追い越しなどがなくて良い。

大変の選手があまり位置取りをあまり気にしないでスタートしたように思えたが、私は極力前へ出た。スタートの時点で前に行き、斜度が緩やかな内はケイデンスで走り、順位を少しずつ下げる。そのことで、体力を温存して、斜度が増してからダンシングで巻き返していこうという魂胆だった。

前半は斜度が緩やかなので集団走行になる。エリートの選手も含めて前から15番目くらいのほどよい位置で、向かい風基調だった。ここで脚を使うのはみんないやなようで、先頭に立った選手はさほどペースを上げない。時々アタックのように数人前に飛び出していくように見えるが、向かい風と登り坂のせいか、大きく離れていくこともないのが、前の方に位置しているとよく見える。

ケイデンスは90以上をキープして軽快に走る。息もそれほど上がらず、これで良いのかと思えるほどまだ余裕があった。余裕がある家にボトルの水を口に含んだり、頭や脚にかける。ボトル一本分は斜度が増す前に主に体にかけて使い切ってしまう予定だ。
中盤から斜度が増してくる。ここで先頭集団にあくまでくらいついていくと、結局自分も垂れてしまうので、余力を残しながら、順位を下げる。ヘルメットの締め付け具合をゆるめて、水をかけて、空になったボトルと残りのボトルの位置を入れかえる。これらの作業にはどうしても片手をハンドルから離すことになり、自転車もふらつき、失速してしまう。しかし、多少失速したり順位を下げたりしても今やるべきだと思ったので、行った。

斜度が増してからダンシングに切り替えたのだが、それまで軽いギアで効率よく回すようにペダリングできていたために、ダンシングに切り替えるとかえって失速してしまい、順位を下げてしまう状況になった。ダンシングはどうしても踏む時には前進するが、下死点では失速してしまいがちだ。だから、かなり斜度がある場所では、加速→減速→加速→減速という無駄がより生じやすくなってしまう。こうならないように、下死点に達するや否や、早め早めに自転車を左右に降る動作を大きめに加えなければいけないのだが、この時、意識が朦朧としてそれがうまくできなかった。
結局、急遽、シッティングで回すことを意識した効率よいペダリングが、明らかに周囲よりも速いことに気づいて、そのまま走る。つづら折りで最も斜度の高い場所以外は、そのままシッティングを続けた。
最近、片足ペダリングをクライム練習の最中に取り入れていた。時計で言うと4時の位置から素早くペダルを引き上げる動作が最近になってようやく身についていたようで、グイグイとではなく、一定のスピードで登るコツがつかめていた。この違いが技術的には去年までと大きく違っていたのだろう。

体力を温存していたつもりだったが、サイクルコンピュータを見ると、すでに13.9と表示されており、レースもそろそろ終わりになりかけていたことに気づく。おかしい、こんなに早くゴールできるはずがないとも思いながら、そろそろ力を出しにかかると、その表示は速度計で、距離計でないことに気づく。普段ならこんな間違いをするはずがないのだが、それほど暑さで朦朧としていたのか、本番で舞い上がってしまったのか、この後、無駄に体力を使いすぎてしまう。

それでも、本来の距離計と高度計を見ながら中盤のタレを何とか凌いでゴール間近に。
前後に4人の選手がいて、からみはじめたの、スプリント勝負になった。
私はまだ自分に脚があるだろうと信じて残り400mほどからクライムにしてはかなり早めのロングスプリントで勝負をかける。
向かい風があり、頂上付近では斜度も浅くなるので、後ろに選手をつかせたくない。
左側から風が吹いていたので、左サイドギリギリまで寄って、ドラフティング効果をへらすようにしたり、左右に自転車を移動させてつきにくくさせたりしたが、これらの無駄な動きがかなり多かったようだ。しかも、最後に大きく左カーブがあったために、左に寄っていた自分は余計な距離を走ってしまう始末で、かえって体力を失う。
4人いた内、同じS2クラスの選手に最後に刺されてしまい、悔しいが、最後に順位を下げてしまった。
しかし、これが本来の実力でもある。

記録は39分台を出すことができた。
去年より2分速い。
多くの選手は去年より1〜2分、記録が良くないようなので、あまり練習できなかった去年に比べると確かに成績は良い。
必要以上に水かけなどに体力を奪われたり、スピードメーターを読みちがえたり、途中で雑な走りをしてしまったりしたかもしれない。しかし、これらのことをしたからこの結果になったのかもしれない。
これ以上順位を上げていこうとすると、確かに可能かもしれない。
練習メニューとしてもまだまだやれることはある。
しかし、このくらいで満足しておくことも大事かもしれない。

ちなみに、後2分タイムを縮めることができれば上位に食い込んでいくことも射程圏に入る。
その世界に入る力はないわけではない。
しかし、あえて自分から踏み込まないという選択もある。
ツールまではがんばるとして、その後はまた考えることとしよう。。。